この記事では、「千と千尋の神隠し」に登場するカオナシの正体や、モデルになった人物になどにまつわるトリビアをまとめていきます!
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映画「千と千尋の神隠し」のキャラクターであるカオナシの正体まとめ!
欲望を具現化した存在?!
カオナシは、黒い影のような体にお面をつけたような姿をしており、何とも不気味な姿をしている。
カオナシは、相手が欲しいものを手から出す力を持っており、それを手にした瞬間にその人の事を飲み込んでしまう。
人が欲望に負けた時、どの様な事が起きてしまうのか。上手い話には罠が付き物である。カオナシの姿を通して、その意味を伝えようとしているように感じる。
誰の心の中にもありそうなところ
宮崎駿は、「カオナシは誰の心にも存在する」とコメントをしている。カオナシというと誰にも気づかれる事なく、橋に佇んでいる姿が印象的だが、そこには孤独という言葉が隠されているように感じる。
そして、千尋と出会った事により、カオナシの中には側にいたいという欲が生まれた。人にとって一番辛い事は、自分の存在価値を認めてもらえない事ではないだろうか。
千尋と銭婆のところに行った際、カオナシは、初めて人から必要とされる喜びを知った。この事から、人にとって必要なのは、自分を必要としてくれる人の存在ではないかと感じた。
カオナシが千尋を求めた理由は?
油屋に通じる橋の欄干で、誰にも気づかれず空気な様な存在で佇んでいるカオナシ。誰も見向きもしないのが当たり前となる中、橋ですれ違った際に千尋から礼をされる。カオナシにとって、初めての出来事だったのではないだろうか。
自分の存在を認めてくれる人がいる、カオナシは戸惑いを感じる一方で、喜びに満ち溢れ低谷違いない。だからこそ、千尋に興味を持ち、千尋の前に度々姿を現し、自分自身をアピールするようになったのではないだろうか。
番台から薬湯の札を盗んで来て、渡そうとする姿は、千尋に関心を持ってもらい、仲良くなりたいという思いが隠されているように感じる。つまり、カオナシが千尋を求めたのは、初めて自分の存在を認めてくれた人だったからという、理由なのではないだろうか。
カオナシのモデルとなった人物
プロデューサーの鈴木敏夫は、米林宏昌をカオナシのモデルだとして明かしている。
しかし、本人のインタビューでは、モデルになったのは自分ではなく、自分が描いたカオナシの絵を見て宮崎駿が「麻呂(米林宏昌のジブリでの愛称)にそっくりじゃないか」と言った事がきっかけとなり、そう言われるようになったとしている。鈴木は、米林の事をジブリで一番上手なアニメーターだと称している。
その言葉通り、「崖の上のポニョ」では、波の上を走るポニョの原画を担当し、宮崎を唸らせたという。
米林は、アニメーターとして活躍するだけでは無く、「借りぐらしのアリエッティ」では、自身初となる監督に就任し、スタジオジブリの歴代映画作品の監督として最年少記録を作る。
米林が監督を務めた経緯には、監督を誰にするかと宮崎から問われた際、鈴木が米林の名を挙げた事がきっかけだったという。
そして、監督作品2作目となったのが「思い出のマーニー」である。この作品は、アカデミー賞長編アニメ映画にノミネートされた。この年に米林は、プロデューサーの西村義明とスタジオジブリを退社し、西村とスタジオポノックを設立した。
カオナシを演じた人物
カオナシの声優を担当したのは、文学座所属の俳優・声優の中村彰男である。1960年3月3日生まれ、山口県出身。
日本大学芸術学部演劇科を卒業後、文学座研究所に入所した。「オセロー」で初舞台を踏み、座員となった。主に舞台俳優として活躍しているが、近年はアニメーション作品の声優として活躍している。
「千と千尋の神隠し」のカオナシ役をしたとして、当時話題となり、ニュース番組の1コーナーに取り上げられた。その際、中村は、顔出しで番組に出演をした。
結局のところ正体は何だったのか?
カオナシの正体については、様々な憶測が飛び交っているが、真相については結局のところ、分からずじまいである。ただ一つわかる事は、カオナシが自分の居場所を見つけようと必死にもがいていたという事である。
誰からも相手にされずにいる辛さは、我々にとっても言える事である。そんな葛藤を抱えながら、毎日を過ごしていたカオナシ。
千尋との出会いをきっかけに、ようやく自分の居場所を見つける事が出来た。以前は、体が透けて存在感の薄かったカオナシだが、銭婆との出会いにより、体が透ける事は無くなったように感じられる。
それは存在を認められたという、証とも言えるのでは無いだろうか。千尋とハクが帰る際、お前は残る様にと銭婆から伝えられた際、嬉しそうに何度も頷き、元気よく手を振って見送る姿は、とても印象的であった。
カオナシの姿を見ていて感じたのは、人にはそれぞれ必ず居場所があるという事である。カオナシが体が透けたりするのは、ある意味、居場所を探すセンサーの様な物だったのかもしれない。
カオナシのように孤独を感じていたとしても、必ず自分の居場所を見つける事が出来る。そんなメッセージが込められているように感じる。
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