2004年に劇場公開となって以来、地上波では金曜ロードショーにて放送され、人気を博している「ハウルの動く城」。
ジブリ映画というと、都市伝説に関する話題が多く眠っているとも言われていますが、この「ハウルの動く城」も例外ではなさそうです。
ジブリ映画というと、一見怖くなさそうな雰囲気ですが、どうやら「ハウルの動く城」に関する都市伝説は怖いとの噂。そこで今回は、そんなハウルの動く城にまつわる都市伝説について取り上げていきたいと思います!
【ハウルの動く城】都市伝説まとめ
宮崎駿が監督を拒否した本当の理由とは?
「ハウルの動く城」がもともとは細田守監督による指揮の元で制作が行われていました。実際に2003年の春には映画公開を控えてもいたのですが、公開予定の1年前の2002年には企画が白紙になってしまう事態に。いったいなぜ企画が白紙になってしまったのか?
まず、宮崎駿監督としては若い世代の監督に活躍してもらいたいという思いがあったそうです。それは若い世代のほうがアイデアも豊富で今後も長期的な視点から考えると、引き際を考えていたということもあったとか。
事実、宮崎駿監督は「千と千尋の神隠し」を自身の引退作品にしようと考えていたようです。
ハウルの動く城の監督が宮崎駿になった本当の理由
ハウルの動く城の制作は、当初細田守監督の指揮下において行われていました。しかし、それを否定するかのように結局は宮崎駿氏が監督となって再度制作しなおすことになりました。
その裏側には、監督と製作スタッフとの信頼関係がないと難しいといったところがあったとか。ジブリ側としては言葉を濁しているようですが、製作スタッフと細田守監督との間でトラブルがあったようです。
ソフィーは魔法使いだった?!
映画では、ソフィーはふつうの少女として登場しますが、劇中の後半でキスをしたことによって魔法が使えるようになりました。
しかし、原作では最初から魔法使いとして描かれていました。この違いについて、宮崎駿監督は視聴者に対して「ソフィーと自分を重ねて欲しい」という思いがあった模様。そして、己を変えるのは自分自身であるという意図も込められていたようです。
ソフィーが老婆になった本当の理由とは?
引用元 スタジオジブリ ハウルの動く城
主人公のソフィーは、もともと少女だったのですが魔女によって呪いをかけられてしまい老婆となってしまいます。ちなみに、ソフィーが魔女の呪いによって老婆となってしまうというのは、
作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズが牛乳アレルギーを患ったことからヒントを得たそうです。実際、牛乳アレルギーにかかったことで髪の毛が白くなったりしわが増えてしまうといったことがあったとか。
また、作者自身物語の主人公を女性にしたいという思いを抱いてもいたようで、ソフィーのような「呪いで老婆になった女の子」という独創的な設定は面白いと判断したのでしょう。
ソフィーが自信を持てない理由は、長女という立場が原因?!
「ハウルが死んだらどうしようー」普通ではありえないほどの大粒の涙は、「千と千尋の神隠し」でおにぎりを食べながら涙をこぼした千尋とも共通しています。ソフィーのあふれだす思いが表現された印象的なシーンですよねー😭感動やわーー😭😭😭❤️ #ありえないほどの大粒の涙 #夏はジブリ #千尋 pic.twitter.com/ad3rVPmpBc
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原作でも映画版でもソフィーは控えめな性格のためか、自分に自身を持つことができない様子。
どうやらイギリスのおとぎ話では長女という設定は、「運が悪く何をやっても成功しない」という迷信があるそうです・・・
ですが、映画版と原作版の違いはソフィーはハウルとの触れあいによって徐々に変わっていくところのようです。それは、宮崎駿監督による独自の考え方というか、原作との差別化なんだと思います。
スタジオジブリがつけた作品名が原作にも影響した?!
映画「ハウルの動く城」の原作名は、以下3つのタイトルでした。
- 魔法使いハウルと火の悪魔
- アダブラと空飛ぶ絨毯
- 空の中の城
しかし、映画公開に伴って原作のタイトルを映画と統一して「ハウルの動く城」に改名した、というトリビアがあります。
原作には戦争の場面は無かった?!
原作版には、戦争シーンが無かったため映画での場面はオリジナルとなるようです。しかし、他のジブリ作品でも、「ナウシカ」や「ラピュタ」のように戦争シーンを取り入れています。
その背景には、戦争の悲惨さや人間の残酷さのようなものを伝えたかったという考えもあったのではないでしょうか?
ハウルの指輪が光ったことや、「探したよ」の意味とは?
王宮へ向かうソフィーに、ハウルがお守りに渡した指輪。このシーンの絵コンテには、「指輪の意味は女と男でちがうらしい」と書き込まれています。罪つくりな男性ですね…。ほんとにーー😭 #ハウルがカッコ良すぎて #ハウル #キムタク #木村拓哉 #夏はジブリ pic.twitter.com/2Xo2VxkuxQ
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ハウルが口説かれているソフィーを発見して彼女を助け出したときに発したセリフです。そして、このときに指輪が光っていました。
また、ハウルは幼い頃に未来からやってきたソフィーと出会っていて、別れ際に
「未来で待っているから」
と伝えています。それからハウルはソフィーを捜し続けていたのですが、指輪が再会のヒントになった模様。
怖い設定とは?
ハウルのお城が動く理由
引用元 スタジオジブリ ハウルの動く城
映画のタイトルにもなっている、ハウルたちが住まいとしているお城はぱっとみた感じ、ハウルのルックスとは裏腹に奇抜というか、怖い感じがします。
そんなお城が動く理由というのは、もともと「振られた女性から逃げる」女性においかけられないため」といった設定があったようです。しかし、ジブリ作品の「ハウルの動く城」では戦争から逃げるためという理由に変更になったと言われています。
その裏には、元々は細田守監督が制作する予定だったのが、宮崎駿監督に変更することになり城を動かす設定までオリジナルに変わったからというもの。
ちなみに、原作版での設定は以下のようなものだったとか。ハウルは容姿がよく女性受けが良いルックスであることに加え、あらゆるところで女性に対して甘い言葉をかけては誘惑します。
引用元 スタジオジブリ ハウルの動く城
油断すると女性がいろんなところから押しかけてくるといった弊害もあるほどなんだとか!酷いときには、なぜか女性の家族までもがやってくるということなので、そういった事態を避けるために移動することができる住まいを作る必要性に迫られたようです。
映画のタイトルにもなっている「動く城」にはそんな裏話が隠されていたわけです・・・
ハウルとソフィーは現世で結ばれなかった・・・
映画ではハウルとソフィーが結ばれたような描写で、ハッピーエンドを迎えて締めくくるのですが、原作ではハウルとソフィーがこの世で結ばれることはありませんでした。
ふたりとも亡くなった後に、天国で結ばれるという結末に怖いと感じたのでしょうかね?!
さいごに
ジブリ作品のアニメは、原作とは違う内容になっているものが多い印象がありますが、それは宮崎駿監督というフィルターを通した結果、メッセージとして視聴者に対して伝えたいことがあるからではないでしょうか?
ハウルの動く城にも、宮崎駿監督らしさが存分に感じられる作品ですが、原作と違う設定が色々あるので、見比べてみると面白いですよ!