エヴァンゲリオンのなかで、使徒と戦うNERVの司令を務めた、独特なポージングが魅力の碇ゲンドウ。
この記事では、碇ゲンドウの目的やリツコとの関係などについて迫っていきます!
碇ゲンドウとは?
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エヴァンゲリオンとそのパイロットたちは、ネルフという機関が管理しています。
碇ゲンドウは、そのネルフの一番偉い人となります。ネルフとエヴァンゲリオンなどが行う作戦は、碇ゲンドウに最終の決定権があります。
エヴァの主人公は碇シンジですが、碇ゲンドウは彼の父親でもあります。年齢は48歳。ゲンドウの性格は暗くて冷徹な感じがありますが、立場上そういう感じに見えているとも言えます。また、シンジに対して素直に父親として接することができない心理も見られます。
ゲンドウの、机の上で手を組む独特のポーズが世間では知られています。演じている声優の立木文彦さんは、映画の吹き替えで悪役を演じることが多いので、それによりゲンドウは、暗くて悪いイメージが強い面もあります。
特務機関ネルフの司令を務める
碇ゲンドウは、特務機関ネルフの司令を務めていますが、碇ゲンドウの暗い雰囲気を見ると、大きな組織の頂点にふさわしい人物なのか疑問に思う人が多いでしょう。
これについては、新劇場版ではなく、テレビアニメ版で、ゲンドウの過去が詳細に語られているので、司令にまでなった道のりが分かります。
副司令の冬月コウゾウは、学生の頃からゲンドウを知っていますが、昔は悪い噂が多い彼をよく思っていませんでした。
しかし、ゲンドウは大学の優秀な研究者の碇ユイと結婚します。ゲンドウは優秀な妻を持ったことで、組織で出世できたことが言えます。
そして、碇ユイはエヴァンゲリオンを動かす実験で事故が起こり、命を落とします。ゲンドウはユイを深く愛していたため、妻の死をバネにネルフの司令に登りつめたとも言えます。ユイもゲンドウの愛情に応えて結婚したのでしょう。
主人公、碇シンジの父親
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主人公の碇シンジの父親は、碇ゲンドウとなっています。ゲンドウは仕事が忙しく、母親のユイもいないため、シンジを親戚に預けて長い年月が経っていました。
しかし、突然シンジを呼び出し、エヴァンゲリオンのパイロットになれと言います。
これにシンジは反発しますが、エヴァの力を使わないと、人類の危機が迫っているため、シンジにパイロットになる以外の道は無くなります。
無理やりシンジをパイロットにしたゲンドウには、多くのファンが非難を浴びせていますが、どのみちシンジがエヴァに乗らないと、ゲンドウも人類も滅亡するため、敢えて突き放した感じで、エヴァに乗れと言ったようにも見えます。
ただ、ゲンドウは、息子のシンジへの接し方が分からない不器用な父親にも見えます。
碇ゲンドウはなぜ手袋をしているのか。
【碇ゲンドウ】48歳。特務機関ネルフの最高司令官。シンジの父親。非情なまでに任務と人類補完計画を推進しようとする。その真意を知る者は少ない。(CV:立木文彦)※データ放送「エヴァ用語辞典」 #エヴァ #kinro pic.twitter.com/8WHAzCW5MY
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綾波レイという謎の少女が、エヴァンゲリオンのパイロットになりますが、実験で事故が起こり、ゲンドウはエヴァの中に閉じ込められたレイを助けるため、両手に大火傷をしてしまいます。碇ゲンドウは両手に火傷があるため、手袋をしているという説が有力そうです。
また、テレビアニメ版と旧劇場版では、アダムの卵を手に移植して埋め込んでいるため、手袋をしている話にもなっています。しかし新劇場版では、アダムの卵というのは出てきません。
普段冷徹なゲンドウが、大火傷を負いながら綾波レイを助けるシーンは、かなり衝撃的です。手袋の意味は、本当のゲンドウの内面は、見た目とは違うメッセージにも見えます。そして、妻の碇ユイに似た綾波レイの存在の大きさを示しているようにも見えます。
赤木リツコとの関係とは?
エヴァ初号機の稼働実験テストで起こった事故により、妻の碇ユイを失った碇ゲンドウは、全ての機密情報を操るスーパーコンピューターシステム「MAGI」を開発した赤木ナオコと愛人関係になることで、
「MAGI」を手中に収めようとします。
その後、赤木ナオコが事故によって死亡すると、今度は「MAGI」の運用を管理する立場になった娘の赤木リツコと愛人関係になって、「MAGI」を間接的に掌握しようとしたのです。
その行動の理由は、まさに碇ゲンドウ自らの野望「人類補完計画」の遂行のために、「MAGI」が必要だったからなのです。
その後、利用価値が無くなった時点で赤木リツコは碇ゲンドウに切り捨てられ、
射殺されます。
一方、赤木リツコは碇ゲンドウに愛情を持っていましたが、碇ゲンドウはというと、綾波レイに対しての愛情が強く、碇ゲンドウ自身は、赤木リツコに対して何の感情も持っておらず、ただ利用することしか考えていませんでした。
碇ゲンドウの真の目的について
碇ゲンドウの真の目的は2つあります。ひとつは「人類補完計画」であり、もうひとつは「ユイに会うこと」なのです。
魂のないアダムの肉体と融合することにより、碇ゲンドウ自身がアダムとなり、
さらにリリスの魂を宿す綾波レイと融合することで、オリジナルの使徒同士が融合した完全な「神」に自分がなろうとしたのです。
完全な「神」になった碇ゲンドウは、さらに、ユイの魂を宿す初号機と、シンジを中心とした「神」を取り込むことによってユイと再会し、最後には反ATフィールドを展開することで、全人類の魂の集合体と融合してしまうことが、碇ゲンドウの真の目的なのです。
その後碇ゲンドウによって無数の人類の魂は完全な「神」の魂と一体となり、無限に生き続けることになるのです。
碇ゲンドウの最期について
碇ゲンドウの真の目的に気付いたゼーレは、NERVに兵士を送り込み、人々を殺し始めます。そんな騒動の中でも碇ゲンドウは、なんとか自分の目的を達成しようとし、決して諦めません。
碇ゲンドウに好意を寄せる赤木リツコがMAGIシステムの自爆ボタンを手に持ち、銃を構えて立ちふさがるも、赤木リツコを返り討ちにした碇ゲンドウは、綾波レイを媒体にして、ユイとの再会を果たそうとするのです。
しかし、それまで従順だった綾波レイから「私は、あなたの人形じゃない」という
拒絶の言葉を告げられることになる碇ゲンドウ。
そして綾波レイと融合しようとしていた右腕を負傷し、そのまま碇ゲンドウはショックで倒れてしまいましたが、気がついた碇ゲンドウは、自分を見つめるユイとの再会を果たします。
しかしユイと会話をしているとき、碇ゲンドウは初号機につかまれ、頭を食いちぎられる形で、アンチATフィールドの影響により、LCLに変化してしまいます。
一方、新劇場版に登場する碇ゲンドウは、『新世紀ヱヴァンゲリヲン:Q』においては、いまだネルフで指揮をとっています。
息子、碇シンジを愛すことができない理由とは?
碇ゲンドウが、息子のシンジを愛すことができない理由は、シンジが生まれてからの妻ユイが、シンジ一身に愛情を注いでいたので、息子に嫉妬し、憎しみの感情を沸かせたことにあります。
それと、エヴァに取り込まれたユイをサルベージするのにシンジは適合しましたが、自分では駄目だとわかったことも原因です。
また、碇ゲンドウは、シンジと同じように内向的で、人に心を開かない性格なのですが、そんなゲンドウだからこそ、シンジの置かれた立場に共感し、憐れに感じたことも影響していると言えます。
それに、碇ゲンドウは人間として成熟できていないので、息子にどう接していいのか分からないという側面もありました。
また、碇ゲンドウは、シンジ以上に弱い人間であり、自分がそばにいるとシンジを傷つけるだけだと思っている碇ゲンドウが、シンジに対して冷淡に振る舞い、遠ざけて、嫌うことによって、シンジに精一杯、配慮したとも言えるのです。
つまりは、シンジと親子として接するのが怖くて逃げていたので、息子シンジを愛することができませんでした。