【余命10年】簡単なあらすじと感想まとめ

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この記事では、映画「余命10年」のあらすじと感想をまとめていきます。

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【余命10年】あらすじ

2011年、20歳の茉莉は、最期の言葉として「最後まで生きて」とビデオメッセージを遺した故人から力をもらいます。彼女自身、平均余命が10年を超えないとされる難病を抱えながら生きていました。

退院の日、2年間の長い入院生活を終えた茉莉は、温かな家族と共に家へと帰ります。ビデオカメラを回しながらの帰路、親しい友人たちとの再会や沙苗からの出版社での仕事のオファーもありましたが、彼女は微笑んでそれを断りました。

2014年、茉莉は自分の秘密、すなわち病気のことを友人たちには明かさず、東京でOLをしているという嘘の生活を伝えながら、同窓会に参加します。ここで彼女は和人と再会します。和人が体調を崩した帰り道、茉莉は彼を支え、学生時代の思い出を語り合います。

その後、和人は自身の部屋から飛び降りるものの、命は奇跡的に取り留めます。和人が孤独に生きていることを知った茉莉はタケルと共に彼を病院で見舞いますが、彼の「生きる意味がわからない」という言葉に対して、茉莉は怒り、「ズルい」と言って部屋を出てしまいます。

後に和人は茉莉と彼女の母を病院で見かけ、誤って母が病気だと思い込んでしまいます。和人は、「焼き鳥屋げん」でのお祝いの場で茉莉に謝罪しました。茉莉は自分の秘密がまだ安全であることに安堵を感じます。

帰り道、桜並木でビデオを撮りながら、茉莉は和人に「もう死にたいなんて思わないで」と頼み、彼はうなずきます。その瞬間、強風が桜の花びらを舞い上げ、二人は互いの顔を見て大笑いします。

そこから、茉莉と和人は徐々に互いの心を開いていきます。

茉莉は沙苗の出版社のウェブライターとして、在宅で働き始め、和人も「焼き鳥屋げん」で働き始めます。

茉莉は、時が経つにつれて、彼女が愛おしく思う季節や瞬間をビデオに収めていきます。

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【余命10年】あらすじその②

2016年、茉莉の姉・桔梗が結婚した年でもありました。密かに親戚たちが語る自身の短い余命の話を耳にした茉莉は、心が沈み込んでいきます。

彼女は和人からの抱擁を受けながらも、かつての恋を遠ざけ、未来への恐れから彼を拒んでしまいます。そして、体を家に持って帰りながらも、涙が込み上げてきます。

時が経ち、病は次第に彼女を蝕み始めます。その中で和人からの「会いたい」というメールが届きます。

和人からの告白に対し、茉莉は無知ながらも自分に決めつける彼に怒り、激しい息切れに苦しみ、ついにはその場に倒れ込んでしまいます。

和人が病院で真実に気付きながらも、茉莉は彼に「もう会わないで」と告げ、その後崩れ落ちてしまいます。

桔梗から提案された肺移植のオプションを、茉莉は「あきらめて」と拒絶し、外に泣きながら逃げ出してしまいます。

和人は強く茉莉を愛していると感じ、彼女を見つけては「一緒にいてほしい」と訴えます。茉莉は、彼の言葉に笑顔で応え、抱擁します。

その後、彼女は小説を書き始め、その中で「もしもあと10年しか生きられないと知ったら、あなたはどうしますか?」と問いかけます。

2018年、沙苗は完成した小説を読んで感動し、「これを世に出そう」と提案します。

茉莉と和人はスノーボード旅行に出かけます。彼女が治ると信じていた和人は、プロポーズをします。

次の朝、一人で帰ろうとする茉莉。和人が追いかけ、彼女は治らない病であること、もう一緒にはいられないと告げます。

彼女は和人に「毎日が楽しかった」と言い、彼が号泣しながら「好きだ」と言うのを聞き、抱きしめた後、ひとり帰路につきます。

家に着いた茉莉は母の腕の中で、「もっと生きたい」と泣き叫びます。母は静かに娘を抱き締めるのでした。

2019年、茉莉はベッドで沙苗と小説の校正を行います。

一方、和人は焼き鳥店「まつり」をオープンさせ、初日を迎えます。

茉莉は和人との共有されたビデオを削除しますが、桜の下での初めてのビデオは残し続けます。彼女が目を閉じると、和人との幸せな家族生活の夢が広がります。

急変した彼女はICUに移送されます。

和人は茉莉の未公開小説「余命10年」を読み、彼女の真実の感情を知り、急いで病院へと向かいます。彼女は生き抜いていました。

和人が「よく頑張ったね」と手を握ると、茉莉は酸素マスク越しに微笑むのでした。

間もなく、「余命10年」が公になり、和人は茉莉の思い出と共に桜並木をビデオに収めます。

突如、初めての出会いの時と同じ風が吹き、桜が舞い落ちる中、和人は涙を抑え、笑顔を浮かべながら一人で前を歩き始めます。

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【余命10年】感想

藤井道人監督が心を込めて映画化した『余命10年』は、原作小説に感銘を受けた彼の情熱作といえます。
原作者の小坂流加氏を始め、多くの人々の深い思いが込められています。

私たち人間は、有限の命を持って生まれてきます。

その終わりのタイミングを知りながら生きることは、非常に重苦しい経験となるでしょう。

特に、若い頃からその事実を背負わざるを得ない場合、その重さは増します。

茉莉が母の腕の中で涙を流す姿は、彼女の心の中の葛藤や苦しみを物語っています。

だが、その全ての感情を受け止め、向き合うことで、彼女は今の日常に感謝と愛を感じることができるようになったのでしょう。

茉莉から我々に伝えられる「一日一日を大事にする」という教え、そして今私たちが享受している医療や技術の進歩は、茉莉のような人々の勇気や努力の上に築かれているのを忘れてはならないと思います。

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