この記事では、ドラマ「下克上球児」1話のネタバレと感想をまとめていきます。
【下剋上球児】1話ネタバレ
2018年の夏、甲子園地方予選。越山高校は春夏連覇中の強豪、伊賀商業に3-5でリードを許していたが、7回の守りで危機をダブルプレーで乗り越える。監督の南雲脩司(演:鈴木亮平)はチームを鼓舞する。
3年前の2016年春、三重県立越山高校の野球部は、新三年生の日沖誠(演:菅生新樹)だけが残っていた。3年目の教師、南雲脩司は、近い定年の横田(演:生瀬勝久)や丹羽校長(演:小泉孝太郎)から監督のオファーを受けるも、これを固辞していた。
横田は新しい家庭科教師、山住香南子(演:黒木華)を紹介するが、南雲は興味を示さない。一方で、地主の犬塚樹生(演:小日向文世)は孫、翔が星葉高校の受験に落ち、越山に入学することになり、専用グラウンドの作成を約束する。翔は元エースで、山住も他の有力選手に声をかけているが、南雲はこれにも動じない。
なぜ南雲が頑なに拒むのか。その理由は過去の野球経験と失意にあり、また彼は「甲子園を目指す」という言葉を強豪校以外の場で使うことを「残酷で無責任」と考えていた。南雲自身はかつて野球の名門でありながら、ある出来事から野球から遠ざかっていた。しかし妻・美香(演:井川遥)の後押しもあり、「話を聞くだけ」という条件で監督を引き受けることに。
4月、犬塚が提供した「犬塚ドリームグラウンド」が完成。そのお祝いに、南雲がかつての恩師である賀門監督(演:松平健)率いる星葉高校野球部が参加する。南雲にとっては気まずい再会となった。
越山高校野球部は新しい仮入部員を迎え、最初の試合に臨む。しかしその試合は練習試合相手のドタキャンにより、草野球チーム「越山ドーマーズ」と対戦することに。結果は2-12で敗れるも、部員たちの間には何かが芽生える。そして根室(演:兵頭功海)が部に入部。南雲は3年生・日沖誠たちが卒業するまで監督を務めることを決意する。
美香には東京での仕事の誘いがあるものの、彼女はこれを断る。一方南雲は、自宅で再び賀門と会い、この年度で教師を辞めることを打ち明ける。賀門は南雲に過去のことを尋ね、南雲はそれに対してどう応えるのか。
【下剋上球児】1話感想
1話では、南雲先生(演:鈴木亮平さん)が学生たちの野球の練習試合を観戦しながら、次第にその情熱が高まっていくシーンに胸を打たれました。
彼が「ダメだ」と思いつつも、その情熱を抑えきれない様子、心から野球を愛していることが感じられました。
試合シーンには、元プロ野球選手の鳥谷敬さんが草野球チームのプレイヤーとして登場し、野球ファンにはたまらない瞬間だったのではないでしょうか?
また、学生役のキャストには実際に野球経験を持つ人が多く、それがリアリティを高め、共演しているキャストたちもきっと楽しんでいたのでは?
一方で、小日向文世さん演じる大地主のキャラクターは、時折野球部を混乱させながらも、その人間味溢れるキャラクターが素敵でした。ちょっぴり厄介なキャラクターでありながらも、なんだかんだで愛されていますね。
そして、南雲の恩師・賀門を演じた松平健さんはその存在感でシーンを引き締めていました。彼の演技がシリーズに重厚感をもたらしていると感じます。
さらに、黒木華さんが演じるキャラクターも注目すべき一人です。
南雲の家を訪れて彼の学生時代のエピソードを熱く語り、一見、ちょっとしつこいキャラクターかな、と感じさせますが、黒木さん自身の温かな人柄が透けて見えたような感じがします。