【silent考察】想が話せるのに話さない理由について

ドラマ「silent」にて、想が話さない理由について考察をしてみました。

➀自分が正しく話せているか自信がない

 

想が、若年発症型両側性感音難聴になったのは、高校卒業してからの事である。大学在学中も友人らと会話をしていた事から、話す事に自信が無いという事は無いのではないだろうか。想が、声を出さなくなったのは、周囲の人と距離を置きたいという意思からなのかもしれない。

耳が聞こえないという現実を受け入れる事が出来ない想にとって、耳が聞こえる人と一緒にいる事は、現実を受け入れなければいけない大変苦痛な事である。その為、声を出して話そうとしないのではないだろうか。

スポンサーリンク

 

②自分が徐々に話せなくなってきている

湊斗や紬に声で話す意思を示していた事から、徐々に話せなくなっているという事は無いのではないだろうか。現に想は、家族の前では声を出している。つまり、声を出して話さないのは、心を開ける存在が側にいないという点が挙げられるのではないだろうか。

耳が聞こえなくなってから、家族以外で唯一心を開けた存在が奈々である。奈々は、耳が聞こえない事から手話で会話するしか無い。そうなってくると必然的に手話のみとなってしまうのではないだろうか。

 

③聴覚障害であることに劣等感を抱いている

 

想は、大学時代、耳が聞きづらい事で周囲の人との間に壁が生まれ、友人と呼べる人物がいなかった。そんな中、奈々と友人となるのだが、ろう者の友人を紹介された際、想は、まだ自身の耳が聞こえている事をアピールしている。

この事から考えて、想が聴覚障害である事に劣等感を抱いている事は間違い無い。声を出す相手は、無論耳が聞こえる人では無くてはならず、自身が皆んなとは違うという現実を突きつけられるみたいで嫌なのかもしれない。

 

④好きな人に話ことばが変に思われたくないから

家族以外で想が言葉を発した人物は、今のところ湊斗のみである。紬の手話は徐々に上達してきているものの、未だスムーズに会話が出来るレベルでは無い。そうなると声で話した方が良いと思ってしまうが、想が声を出さないの何故なのだろうか。

それは紬が、想の声が好きだと言っていた事が、理由に挙げられるのではないだろうか。声を出せば紬が喜んでくれるのは間違い無い。しかし、かつての様に電話したり、好きな音楽を一緒に聞いたりする事は出来ない。

それが無くなった時、紬が自分を好きになってくれるのか不安を抱いており、振られるくらいなら距離を置いた方が良いと考え、声を発しないのかもしれない。

 

⑤物語の伏線になっている可能性

主題歌の歌詞に伏線とも思える内容が書かれている。そこには想の紬に対する溢れる想いが描かれており、最高の一言一句を紬にプレゼントしたいという想の決意が見て取れる文面がある。その点を踏まえて考えると、想が声出すのは今では無いのだと思われる。

想は、紬と再会し、今まで蓋をしてきた自分の気持ちを解き放とうとしている。その為、踏み出す勇気を持てたところで、自身の声を好きと言ってくれた紬に最高のプレゼントとして、何か言葉を伝えるのかもしれない。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!